全年齢自転車利用者のヘルメット着用努力義務化が施行されて1年が経過しました。
この記事を書いたのは:高橋 寛
1 自転車購入
愛知県小牧市に住んでいるAさんは、80歳になった機会に自動車運転免許を返納しました。車に代わる近場の移動手段として電動アシスト自転車を購入しましたが、その際、Aさんは、自転車販売店からヘルメットの購入も併せて勧められました。
今回は、自転車に乗る場合のヘルメットについて説明します。
2 令和5年4月に施行された改正道路交通法で、自転車利用者のヘルメット着用が全年齢の努力義務になりました。ただし、ヘルメットをかぶらないで自転車に乗っても罰則はありません。
3 警察庁の発表によると、自転車利用中の交通事故では、死亡者の約50%が頭部に致命傷を負っているとのことです。
ヘルメットを着用することによって、命にかかわる重大事故の防止につながると思われるため、警察や自治体、メーカーでは、ヘルメット着用が広く定着するように取り組んでいます。
4 Aさんが住んでいる小牧市では、一定の安全基準に合格した認定証付きのヘルメットを購入し、そのヘルメットと領収書(レシート)を市役所の窓口へ持参すると、2万円を限度に購入費が補助されることになっています。皆さんの住んでいる市町でも同様の制度が導入されているのではないでしょうか。
5 メーカー側も、子どもにもヘルメットの着用率を上げさせるため、ヘルメットをかぶってカチッとセットできる所まで止めなければ自転車の鍵を差し込むことが出来ず、走り出せないように、鍵穴カバーとヘルメットのセンサーが一体になったヘルメットを開発するなど、着用率の向上に工夫しています。
6 また、メーカーでは、大人の方々にも抵抗なくヘルメットを着用してもらえるように、デザインにお洒落感を取り入れ、気軽な気持ちでヘルメット着用を日常化するための努力を重ねています。
7 皆さんも、爽やかな新緑の季節を迎え、颯爽と風を切り裂いて突き進む自転車に乗る時は、格好いいヘルメットをかぶって安全運転に心掛けましょう。
8 自転車に限りませんが、万一事故に遭遇した場合は、経験豊富なスタッフが揃っている旭合同法律事務所にお声掛けください。
この記事を書いたのは:
高橋 寛