交通事故

駅伝コース横切り事件のてんまつ

2021年新春の第97回箱根駅伝は、出場4回目の創価大が往路優勝、総合準優勝という快挙を成し遂げ、大いに盛り上がりました。

その前の昨年12月に京都の都大路で開催された全国高校駅伝では、女子大会の最終5区で、交通規制をしていた警察官の指示に従わず、男性が自動車を運転して交差点に進入し、駅伝コースを横切るという事件が起きました。

危ういところで選手が車をかわしたことから、かろうじて人身事故には至りませんでしたが、京都府警は、この車を運転していた男性を道路交通法違反(警察官現場指示違反)の罪で検挙し、今年1月14日、検察庁へ書類送検したと報じられています。

ポイント① 駅伝コースで交通規制されるのは、なぜでしょうか。

駅伝のコースやマラソンのコースが警察官によって交通規制されるのは、道路交通法6条4項に、「警察官は、道路の損壊、火災の発生その他の事情により道路において交通の危険が生ずるおそれがある場合において、当該道路における危険をを防止するための緊急の必要があると認めるときは、必要な限度において、当該道路につき、一時、歩行者又は車両等の通行を禁止し、又は制限することができる。」と定めているからです。

駅伝コースやマラソンコースの交通規制は、この規定を根拠に実施されています。

ポイント② 駅伝コースを横切るのは犯罪です。

(1) 車を運転する人が、駅伝コースやマラソンコースで警察官の禁止指示や制限指示に従わないで、コースを横切った場合は、3月以下の懲役又は5万円以下の罰金に処せられます(道路交通法119条1項1号)。

京都での全国高校駅伝コースを車で横切った男性は、この罰則によって検挙され、検察庁へ書類送検されたのです。

(2) 交通規制されている駅伝コースやマラソンコースで、警察官の指示に従わず、コースに飛び出したり、コースを横切ったりすると道路交通法違反になるのは、車だけではなく、歩行者も違反になります。

歩行者の場合は、2万円以下の罰金又は科料に処せられます(道路交通法121条1項1号)。

(3) コロナ禍が収束すれば、沿道での応援も自由になりますが、駅伝やマラソン大会が安全に、そして円滑に進められるためにも、現地で警察官の指示には従いましょう。

ポイント③ マラソンコースに車が進入し、事故が起きた例もあります。

2013年4月29日、福島県郡山市で行われたマラソン大会では、コースに進入した車によって人身事故が起きています。

軽乗用車を運転していた男性は、交通規制が行われているマラソンコースで、大会スタッフの制止を振り切って交差点に進入してコース内を走行し、マラソンランナーに接触して怪我を負わせました。

車を運転していた男性は、自動車運転過失致傷の罪で逮捕されました。いくら先を急いでいたとしても、道路における危険を防ぐために実施されている交通規制を無視して、選手が走っているコースに車を進入させるのは、絶対に慎みましょう。

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